泊まる前に知っておきたい、宿坊を3倍楽しむコツ
宿坊の五つの短所
(二)すべてがサービスではない
宿坊がホテルや旅館と異なる最大の特徴の一つに、全てがサービスではないという点が挙げられます。それが端的に現れるのは「お勤め」です。
お勤めとは先にも述べましたが、朝や夕に行われる法要のことで、宿泊者は自由参加としている宿坊は多くあります。基本的には本堂で行われる読経を聴く形が多いですが、その清廉な空気に触れられることは宿坊に泊まる上での最大の楽しみの一つです。
しかしこれは宿泊者向けのサービスとして行われているわけではありません。宿泊者のいない日でもお勤めは行われており、その点は全てが顧客サービスのホテルや旅館とは趣旨が異なっています。
お勤めがあることを知らずに参加できず、残念だった。これは私が何度も耳にした言葉です。宿坊ではお勤めへの参加を案内していないことがありますが、そのことを知らずに実はお勤めがあったと後で知り、後悔したという方は意外に多いのです。しかし事前に案内がないかもと知っていれば、宿泊者側から宿の方に聞くこともできるでしょう。
ホテルや旅館とは違い、自分からも聞いてみる。そんなちょっとした心がけ一つで、宿坊での体験は大きく異なってきます。
ただ、これは宿坊側へのお願いですが、お勤めを楽しみにしている人がいるということを念頭に、お勤めくらいは案内があっても良いかと思います(もちろん、すでに案内されている宿坊も多いですが)。
お勤めはサービスではないとはいえ、「お勤めがありますよ」という言葉があるだけで、宿泊者は気持ちよく参加することができるものです。お勤め自体を顧客サービスにする必要はありませんが、その前段階での工夫はあって良いのではないかと私は考えています。
|
|
|