宿坊研究会 〜座禅・写経・精進料理など、楽しさ満載!〜  
宿坊
座禅・阿字観
写経・写仏
精進料理
僧修行体験
 
修験道体験
滝行
精進料理教室
人生相談
寺社カフェ・バー
 



泊まる前に知っておきたい、宿坊を3倍楽しむコツ

宿坊の七つの長所

(三)起こることに予想ができない

 あなたはホテルと聞くと、どのような場所を思い浮かべるでしょうか?

 入り口の自動ドアをくぐると奇麗なフロントがあり、カウンター越しにカギを受け取る。エレベーターで上がると客室層に着き、左右に分かれた通路を曲がって部屋を探す。廊下から部屋の配置まで判を押したように変わらない。



 もちろんホテルも様々な営業戦略を打ち出し、多くの企画や特色作りの努力を重ねています。ただ高級ホテルであればともかく、安ければ良いというビジネスホテルは、奇抜な客室はかえって営業面ではマイナスかもしれません。

 しかし宿坊には予測不能の面白さがあります。宿泊料金はビジネスホテルクラスでも、玄関から意外なものに出くわすことも少なくありません。

 例えばいきなり門が重要文化財に指定されている宿など、他のどんなホテルに存在するでしょうか? 建物は江戸時代の建造物であったり、豪華な茅葺きの屋根があったり、名勝庭園が眺められることもあります。

 内装には文化財指定の狩野派のふすま絵が使われていたり、千年も前の平安時代の仏像が安置されていたり、かと思えば、自由に読める仏教漫画がおいてあったりもします。

 同宿の人達も個性的で、火鉢を囲んで朝粥を一緒に食べることもあれば、見知らぬ人とお寺や神社について熱く語り合うこともあります。

 私個人の体験では先にも少し述べましたが、お寺の方にひな壇の片づけを手伝うよう頼まれたり、早朝の犬の散歩を任されたり、パソコンのトラブル解決をお願いされたこともありました。

 そして厨房まで招かれてメロン食べてけと差し出されたり、一緒に記念撮影をしたり、悩み相談を受け付けてくれたりします。そこは非常に混沌とした世界です。

 しかしそこがある意味で宿坊の良さではないでしょうか。ホテルや旅館と比べて、宿と宿泊者の関係が逆転しても許される雰囲気が宿坊にはあります。しかしそれは、決してけじめがないということではありません。

 お勤めや、場合によっては住職が語る寺社の自慢話が連帯を生み、宿泊者側には「客」ではなく「参拝者」として泊めて頂く意識があります。

 言うなれば「客」が一方的な上位者ではない相互に優位な関係があり、ときにそれが仲間関係や一体感を作ることもあるのです。

 宿坊には驚きがある。これは私がいつも言っている言葉の一つです。

 50軒以上泊まり歩いた私でも、まだまだ一軒泊まる度に新しさを発見しています。

 それは"万華鏡"のように形を変えて、人によっても違うものを見せてくれます。歴史や文化財など外面的な要素が目に映ることもあれば、心に湧き起こった内面的な変化が映し出されることもあるのです。




BACKNEXT
HOME