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(一)坐禅 -2

 さて、坐禅をするとき、あなたが一番不安に感じることは何でしょうか? それはひょっとしたら、「果たして自分にも坐ることができるだろうか?」ということではないでしょうか。そこで次は坐禅の坐り方や坐禅会の様子についても触れてみましょう。



 まず修行をしているお坊さんが坐禅をするとき、足の組み方は右足を左足のももに乗せ、左足を右足のももに乗せる結跏趺坐(けっかふざ)という姿勢を取ります。

 曹洞宗では坐蒲(ざふ)と呼ばれる坐禅用の丸い座蒲団を、臨済宗では座蒲団を二つ折りにしたり、厚めの座蒲団を用意してお尻に敷きます。

 これは腰の位置を床より高い位置に調節するのに使われます。腰の位置を上にして膝を床に着けると、ちょうどお尻と両膝の三点で身体を支えることができるのです。

 訓練を積んだ人間には、この体勢が一番重心が安定します。背筋はピンと伸びて呼吸が通り、長時間同じ姿勢を保つことができるそうです。

 しかし慣れない人間がこの体勢を作ることは不可能に近いです。特に両足を互いのももに乗せる結跏趺坐は足への負担が大きく、無理に組んでも後ろにひっくり返るのが関の山です(偉そうに言ってますが、もちろん私にもできません)。

 そこで坐禅の初心者は、半跏趺坐(はんかふざ)という組み方で坐ることになっています。これは片方の足だけをもう一方のももに乗せる方法で、左足を乗せる場合を降魔坐、右足を乗せる場合を吉祥坐と呼びます。

 どちらでも坐りやすい方で構いません(場所によっては指定されることもあります)が、これならあまり無理せず坐ることができます。その他に足が悪くて半跏趺坐も難しい人には、正座や椅子坐禅を勧めるお寺もあります。

 また坐禅で坐る時間はどの程度か? これも気になるところでしょう。

 坐禅には一しゅ(しゅは火に主という字)という時間の単位があります。これは線香に火を付けて、一本が燃え尽きるまでの時間を意味しています。その時間はだいたい30〜40分くらいで、正式な坐禅では線香の煙が途絶えるまでを一セットとしています。

 しかし初心者が対象の坐禅会では20〜30分くらいであることが多いです。

 この20〜30分は私の場合、あっという間に感じることも、果てしなく長く感じることもありました。

 その時の体調や精神の集中度合いにもよりますし、それ以前に足が自分に坐りやすいように組めたか組めなかったかによっても左右されます。

 半跏趺坐で置いた足の位置や、座蒲団と腰の位置。慣れないうちはこれだけでもかなりのばらつきが出てくるものです。

 会心の形が足が組めればいいのですが、上手く定まらずにもぞもぞとしていたら坐禅が始まってしまうこともありがちなことです(私の話です)。

 そして一度開始の合図があれば、基本的には動くことはできないのですから、足を組むときには最大限の努力で形を定めておくことを、お勧めします。

 そこで少しだけ、形を安定させるためのコツをお教えしましょう。

 まずは座蒲団の高さを上げること!

 坐蒲はもともと高めにできていますが、普通の座蒲団であれば少し深めに腰を乗せたり、場合によっては二つ折りにしてしまうのもいいでしょう。

 そして両膝がちゃんと床に付くように気を付けること!

 どちらかが宙に浮いていると、それだけで坐禅は失敗と言っていいほど集中できなくなります。

 その他のことは坐禅を指導して頂けるお坊さんの話を聞いていればいいですが、初めての場合は説明を受けても全てを理解することは難しいため、なんだかよく分からなくなってしまったら、この二点に気を配っておけば少しは様になるでしょう。




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