泊まる前に知っておきたい、宿坊を3倍楽しむコツ
前編 なぜ今、宿坊に注目が集まっているのか?
宿坊に関する三つの誤解
お寺や神社の宿泊施設、『宿坊』が注目を集めています。寺社という空間の持つ清浄さ。坐禅や写経といった体験から得られる充足。精進料理の美味しさ。和の文化に触れる安らぎ。
国宝級の建築に親しみ、普段は見ることのできない文化財に接する。窓外には日本庭園が広がり、玄関を抜ければそのまま観光地へとつながる。
そこには一般のホテルや旅館では決して得ることができない、深く心を鎮める時間があります。私はその魅力に取り憑かれ、初めて泊まった日から5年ほどで、50軒もの宿坊に泊まり歩くことになりました。
一軒一軒が違う魅力に溢れ、しかも泊まるまで何が起こるか予想がつかない。痛くて苦しい罰ゲームのように考えていた坐禅に心のクリーニング作用があることを知り、眠気を催すだけだと思っていたお経に、ハードロックのような高揚感があることを知りました。
これは私だけの意見ではありません。多くの方が宿坊に泊まる前と後で、認識が百八十度変わったとおっしゃっています。
辛い日常から脱却するきっかけになったという方もいれば、悩みや迷いが解消されたという方もいました。また宿坊での体験から得られる健康作用は、最先端の研究でも発表されているほどです。
お寺や神社には、あなたの心を掴む力があります。心の緊張を解きほぐす、和音のような安らぎがあります。これまでそうしたことを語ることは不謹慎と思われ、あまり広くは認知されてきませんでした。しかし利点を正当に評価することは、お寺や神社にとっても深い意義があるはずです。
はっきり言いましょう。宿坊にはあなたの旅行を変えるインパクトがあります! その良さを知れば知るほど、普通のホテルに泊まることが、もったいないと思えるほどです。
しかし……。
お寺や神社に泊まって大丈夫なの?
あなたはそんな風に感じるかもしれませんね。
宿泊する部屋は汚くないのか。食事は粗末ではないのか。厳しい修行をさせられて怒られたり、辛い思いをすることはないのか。お酒を飲むことは禁じられているのではないのか。
このように、宿坊には多くの誤解が付きまとっています。そんなの知ってるよ〜という方もいるとは思いますが、これらは全て私が勘違いしていたことです。そして独自調査のアンケートでも目立っていた答えなので、まずはざっとよくある誤解についてまとめてみました。
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