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電話 045-711-1231 精進料理5500円
(1週間前までに要予約)
アクセス 横浜市営地下鉄「弘明寺駅」下車、徒歩5分
駐車場30台駐車可能
特記事項

 横浜最古の古刹で、鉈彫りで有名な十一面観世音菩薩をご本尊とするお寺です。動物性の食材を一切使わず、季節の野菜を使用した高野山流の精進料理を頂く事ができます。

ほーりー記

 精進料理は本堂の裏手(弘明寺駅に近い側)にある建物から入り、観音客室で頂きます。玄関には『精進料理御席入口』と書かれているので、場所はすぐに分かりました。

 お寺の方に案内されて部屋に通されると、お膳がすでに並べられていました。十人ほどで予約したこともありますが、十五、六畳ほどの広い和室で、床の間には般若心経が書かれた掛け軸が掛けられています。

 お膳は最初から並べられていた物の他にも食べているうちにどんどん運ばれてきましたが、細やかな工夫や心遣いが感じられる、見た目にも華やかな二の膳付きの精進料理でした。

 メニューは黒豆御飯、豆腐とみつばの味噌汁、梅干のてんぷら、トマト、擬製うなぎの蒲焼、もろきゅう、はじかみ、胡麻豆腐、天茄子、ししとう、じゅんさい・もずく・きゅうり・紅タテの酢の物、しいたけやかえで麩が乗ったそうめん、精進てんぷら(かき揚げ、ボウフ、納豆、ワカメ、大豆、紅生姜、かぼちゃ)、鉢の物(飛竜頭、粟麩、にんじん、ごぼう、生湯葉、冬瓜、小芋、オクラ)、香の物、小豆の水羊羹です。

 お寺の方の説明では、ナマグサ類(卵、魚、肉など)は一切使わず、味付けも全てコブ出しとのこと。胡麻豆腐は胡麻と葛を合わせたものを1時間以上もかけてすり、茄子は斜めに包丁を入れてからひねりを加えることで花のような形にしたり、紅生姜のてんぷらは細かく刻まずに大きなままで美しく見えるように形を整えたりと、一つ一つの料理にとても手間がかかっています。

 また、梅干のてんぷらは精進料理では時々見かけますが、高野豆腐を削って作ったころもにまぶして揚げたトマトのてんぷらや、大葉に納豆を挟んで揚げた納豆のてんぷらなど、変わった料理も見受けられました。

 そして味ですが、これは本当に美味しかったです。胡麻豆腐はもっちりとした食感で、本わさびの辛味が胡麻の香りを深めてくれます。精進料理の定番ともいえる擬製うなぎは、豆腐と大和芋を練ったものを蒲焼にしてうなぎに見立てたものですが、あっさりした味が多い料理の中で香ばしさが全体の味を引き立たせてくれました。

 出汁の味がじわっとにじみ出てくる飛竜頭や、口の中をさっぱりとさせてくれる酢の物など、一品一品だけでなく料理全体の調和も熟慮されています。トマトやにんじんの赤、もろきゅうやししとうの緑、胡麻豆腐の白、生姜味噌や黒豆御飯の黒、かぼちゃの黄色など、基本となる五色を用いた色使いも、精進料理のお手本のようでした。

 また、料理以外でも、箸にも特色があります。箸袋には『延寿箸』と書かれており、裏側には「気は長く 心は円く 腹立てず 口つつしめば 自然長命」という歌も乗っています。この箸を使うだけでも寿命が延びそうです。またてんぷらの下に敷かれた紙も縁起の良い鶴の形に折られているなど、遊び心も感じられます。

 見て楽しく、食べて美味しい。そして命を大切にと丁寧に調理された精進料理。まさしく「お寺で頂く料理。ここにあり」といった、ハイクラスな精進料理でした。
追加情報

 『お寺でいただく精進料理 首都圏編(P16〜20)』でも特集されています。

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