宿坊研究会 〜座禅・写経・精進料理など、楽しさ満載!〜  
宿坊
座禅・阿字観
写経・写仏
精進料理
寺修行体験
 
滝行
神道・巫女体験
人生相談
寺社カフェ・バー
お寺ヨガ
 



 
5000円以下 温泉
観音寺 リンク
電話 090-5984-7979 素泊まり 3300円
アクセス JR室蘭本線「登別駅」から、バスで「パークホテル前」下車
特記事項

 登別温泉にある宿坊です。お風呂は自己源泉(硫化水素泉)かけ流しで、湯の花いっぱいのお風呂が楽しめます。

 部屋にテレビはなく、ゆったりと時間をすごすことができます。アメニティグッズは有料です。冷蔵庫は用意されており、持込の飲み物などに利用することができます。

 なお、通称は観音寺と呼ばれていますが、正式には『観音山聖光院』が正しい寺名です。お寺の前の看板や観光パンフレットにもこの名前で書かれていることがあります。

ほーりー記

 33の姿に変わって人を救うと言われる観音様にちなんでか、宿泊料は格安の素泊まり3300円。しかも登別温泉の源泉かけ流しが24時間楽しめます。北海道では貴重な宿坊としても、周りは高級旅館ばかりなので気軽な登別の温泉宿としても楽しめるお寺です。

 客室は6畳和室。タオル、バスタオル、浴衣は用意されています。部屋にはお茶とコーヒーのパックがおいてありました。また洗面所には浄水器やドライヤーも置かれています。

 まずは何より温泉へ。お風呂は大、小2つあります。私が泊まった時は一人でしたので、2〜3人入ればいっぱいになるくらいの小風呂に入らせて頂きました。脱衣所で服を脱ぎ、扉を開けると硫黄の匂いがむあっと漂ってきます。湯面には湯の花がびっしり浮かび、お風呂の壁には観音様が彫られたプレート。ご利益と効能がバッチリありそうな温泉です。

 泉質は含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉(硫化水素型)(中性低張性高温泉)で、適応症は神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、疲労回復、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、健康増進、虚弱児童、慢性皮膚病、慢性婦人病、きりきず、やけど、糖尿病、高血圧症、動脈硬化症です。

 そして体を洗って温泉に入ると、これがめちゃくちゃ熱い! 水を足して薄めることもできますが、そうすると温泉も薄まってしまう。悩ましいところです。熟慮の上、水を足さずに入ることにしました。

 熱い。しかし、気持ちいい。足先から疲れがとれ、身体がポカポカ温まります。上がった後は、肌もなんだかツルツルになったような気がします。ちなみにもともと熱い温泉なので加水されていますが、10月中旬から5月中旬までは加水していないそうなので、本気の温泉パワーを感じたかったら、冬がオススメかもしれません。

 また注意事項としては、貴金属は変色することがあるため、外してお入りくださいとのことでした。それとシャンプー、コンディショナー、洗顔石鹸、ボディーソープ、石鹸などはお風呂に用意されています。至れり尽くせりです。

 食事は素泊まりなのでありませんが、登別温泉のメイン通りには、蕎麦屋やラーメン屋が何軒かあります。またコンビニもありましたので、種類豊富というわけではありませんが、食べるのに困ることはありません。宿坊には冷蔵庫や電子レンジもあり、自由に使えます。昔はユースホステルもやっていたとのことで、旅行者のツボも押さえられた設備です。

 そして宿坊といえばお勤めですが、こちらでは17時30分と8時の朝夕2回行われています。私は朝に参列させて頂きましたが、ご住職の唱えるお念仏やお経を後ろで聞きながら、気持ち良く朝をスタートさせることができました。

 しかもこちらのご本堂には、円空仏が安置されています。円空は生涯に12万体の仏様を彫ったと云われる江戸時代の遊行僧で、荒いノミ跡を残しながらも優しい笑みを湛えた仏様の姿に人気があります。

 もともと登別には円空仏が伝えられていたものの、山火事で燃えてしまい、今は炭化した仏様が地獄谷に祀られています。ただそれではあまりに残念と地元の方が円空仏が多数残されている名古屋の荒子観音寺の方とご縁があった関係で、一体譲り受けることができたそうです。

 ちなみにそのお二方は学校の先生と生徒で、たまたま会った時にあれと気がついたとのことでした。しかもしばらくその先生は円空仏を譲り受けた後、個人で保管していたもののやはりこの仏様はお寺へということで、観音寺に奉納されたそうです。観音様のお寺に来た観音像の円空仏。何か不思議なご縁を感じる仏様でした。

 また本堂には高村光雲の弟子で3代目高村東雲の製作した三十三観音も並んでいます。それぞれに優しい表情で、円空仏と合わせて穏やかな気持ちになれます。こちらも33の観音様がすべて揃っているという珍しさもあり、北海道外からも拝観に来られる方がいるとのお話でした。

 お寺の方は「何もおもてなしできませんが」と仰っていましたが、ゆっくりしてほしいとのことで、夜は静かに過ごすことができます。門限は22時なので、近くにある地獄谷のライトアップ(季節限定)を見にいくのもいいかもしれません。また夏季の木金は鬼が花火を持って地獄谷を駆け回るので、平日休みな方はこんなイベントに合わせるのもオススメです。

 なお、お寺の中には猫がいます。ラグドールの隆雄と、私が泊まった3日前にご住職に拾われた元捨て猫の隆子。猫の苦手な方やアレルギーのある方のため、普段は部屋の中にいるそうですが、宿泊者が猫好きな場合には廊下まで解放することもあるそうです。

 隆雄は人懐っこく、私が最初にチェックインした時から受付のカウンター向こう側からこちらを見て、遊んでよ? という感じで窓をカリカリしていました(そしてあとで一緒に遊んだ)。隆子はまだお寺に来たばかりで慣れない環境なのと、捨てられたショックとがあるのか、人の姿が見えなくなるとニャーニャー鳴いていました。そして近づくと鳴き止み、撫でると安心してお腹を見せて寝転がります。

 住職曰く、招き猫で、奥さんは隆雄さーん、隆子さーん、と呼びながら愛情いっぱい。温泉にも猫にも癒された2日間でした。


あなたの寺社体験談を募集中です。よろしければ こちら から、お寄せください。




 宿坊研究会からのお知らせは『メルマガ寺社旅研究会(メールマガジン)』で配信しています。よろしければご登録下さい。購読は無料です。


メールアドレス      

メルマガバックナンバー




寺社旅研究家 堀内克彦(ほーりー)のプロフィール



イベント情報をもっと見る


HOME