■医学用語では『内反膝(ないはんしつ)』といいます。 O(オー)脚とは両膝が外側に張り出し、足を閉じたときに隙間ができて、アルファベットのOの字に見えることから付けられた名前です。医学用語では『内反膝(ないはんしつ)』といいます。 このO脚、見た目の悪さから気にされる方も多いかと思いますが、ここでは見た目はおいといて、歩行に関するO脚の弊害についてお話ししたいと思います。 O脚は骨自体が曲がっているわけではなく、骨盤の開きから筋肉や関節が湾曲して発生します。真直ぐな脚とは、つま先とかかとをそろえて立った時、太もも、膝、ふくらはぎ、内くるぶしの4点がつく状態を言います。ここが開くことをO脚と呼んでいます。 O脚の持ち主は健常な方と比べ、歩くだけで足腰に負担がかかるため疲れやすく、また血流やリンパの流れが滞り、膝の痛みや腰痛を引き起こす場合があります。他にも足のムクミやダルさ、冷え性、便秘、下痢、婦人科系疾患、生理痛など、足だけのことと思っていたら、身体全体のバランスを崩す要因にもなってしまうのです。 そこでこのO脚を改善するためにはどうしたらいいか、O脚を改善するとどんないいことがあるか、調査を開始してみました。 そこで得られた結果ですが、実になんてことない、日常のちょっとした工夫で改善できるものだったのです(注:もちろんO脚も人により、症状の度合いに差があります。歩くことにも支障が出るほど痛みのある方は、整形外科等の専門医にご相談下さい)。 まずO脚の改善方法ですが、治すためには元となる原因を知る必要があるということで、そちらからお話致します。 O脚の原因は骨盤の開きです。しかし何故骨盤が開いてしまうのか? それは実は身体の姿勢にあります。 ちょっと実験してみてください(面倒くさがらず! よく分かりますよ)。まずは真っ直ぐに気をつけをして立ってみます。そこからちょっと身体を前に傾けてみてください。それから今度は逆に身体を後ろに傾けてみてください。 どうでしょうか? おわかりになりましたでしょうか。前に傾けた時には膝が近づき、後ろに傾けたときには膝が離れていませんか? これがO脚のメカニズムです。 人間は重心が後ろに来ると、O脚になります。それは足の外側に体重が移動してしまうからです。つまり高いお金を払ってO脚矯正マッサージをしてもらっても、そのときには良いかもしれませんが、必ず元に戻ってしまいます。この根本を解決するためには、土踏まずをしっかりと機能させる必要があるのです。 土踏まずは人間が二足歩行をする上で、とても大切な役割を果たしています。一般的には歩くときの衝撃を吸収するサスペンションの役割が知られていますが、その他にも身体のバランスをとるセンサーの役割が備わっています。 この土踏まずはただ足の裏がくぼんでいればいいということではありません。そしてしっかりと機能していないようであれば、強制的に作ることで姿勢を保つことが出来るのです。 O脚の予防や改善には、継続して姿勢を保つことが何より重要です。そして最初に書いたとおり、O脚は身体全体のバランスを崩します。逆に言えばO脚を治せば身体全体のバランスが良くなるということでもあるのです。 ここでテーマとしている散策での持久力アップはもちろん、様々なむくみ、身体の痛み、肩こり。女性の方であれば、脚が真直ぐになることで細く見えますし、新陳代謝が上がり実際のダイエットにも効果があります。下腹部や下半身にお肉がつきやすい方には特におすすめです。 日本人の9割はO脚と言われています。みんな同じだからいいと思うか、それともちょっとした工夫で飛び抜けた美脚の持ち主に変身するか。あなたはどちらを選びますか? ★はおすすめ度を表します。 |
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